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梅雨の時期、洗濯物が何日も干せないとき、こんな気持ちになりませんか。「いっそ、天気を気にしなくていい家を設計できたら」と。注文住宅を建てた私は、その「できたら」を実際にやってみました。でも、やってよかったことと、大きく後悔したことが両方あります。
花粉・雨・PM2.5、外干しのハードルが年々上がっている気がします
梅雨の時期、何日も洗濯物が干せない
日本の梅雨は長いですよね。雨が続くと、「今日こそ」と思っても外干しができない日が続いて、室内に洗濯物が山積みになっていく——そんな経験、きっとある方も多いのではないでしょうか
乾燥機を使えばいいといえばそれまでですが、縮みが気になる素材があったり、電気代が気になったり。かといって部屋干しだと生乾きの匂いが気になる。タオルがゴワつく。どこに干すか夫と毎回決めなきゃいけない
洗濯って、こんなに悩みが多い家事だったっけ、と思うことが正直よくありました
花粉・PM2.5の季節、「外干し=正解」じゃない
さらに最近は、花粉やPM2.5の問題もあって、外干しが気持ちよくできる季節がどんどん限られてきています。春先は花粉で外干しNGが続き、夏は洗濯物が早く乾く一方で紫外線や急な夕立が心配。秋は比較的乾くけれど、花粉の種類によっては注意が必要で、冬は乾かない
「外干しできる安定した季節」って、実はそれほど多くないんですよね
注文住宅を建てるとき、脱衣室を「乾燥室」として設計しました
「洗濯問題を根本から解決したい」が出発点
私たちが注文住宅を設計するとき、夫(1級建築士)に最初に相談したのが「洗濯のストレスをゼロにしたい」ということでした。いまの暮らしで地味に一番消耗しているのがこれだった、という感覚があって
そこで採用したのが、脱衣室を兼ねた専用の乾燥室という設計です。脱衣室の中に除湿機を置いて、洗濯物を干せるようにしました。1階の脱衣室ですが、洗濯乾燥のための空間として設計し直した形です
部屋干し用のポールを天井に取り付けて、除湿機を置いて回せば、外の天気を一切気にしなくていい洗濯環境が完成します。花粉も、雨も、PM2.5も、関係ない
シンガポール3年間の経験が設計の後押しになった
この設計を考えるきっかけの一つが、シンガポールでの生活経験でした。私は日本に移住する前、韓国のあとにシンガポールに3年間住んでいました。
シンガポールは年中30度を超える常夏の気候で、湿度も高い。外干しをしても生乾きになることがよくあって、現地の方たちは除湿機を日常的に使っていました。私もそこで「除湿機を家の中心に置く」という感覚を身につけました。
日本での家づくりのとき、「シンガポールで当たり前だったことを、ちゃんと設計に入れよう」と思えたのはその経験があったからだと思います
余談ですが、シンガポールでは、現地のNOVITAというメーカーの製品を3年以上使用しました。シンガポールのベスト電器で購入しましたが良い選択でした。6リットルの大容量タンクで半日に1度の水捨てで済みましたし、湿度が高い現地の2ベッドルームでも常に50%台の湿度を維持できました
実際に使ってみた感覚
引っ越しから2年半が経ちましたが、洗濯のストレスはほぼゼロになりました。梅雨でも、花粉の季節でも、洗濯のタイミングは「天気予報ではなく乾燥室が空いているか」だけで決まります。
夫の在宅勤務の日に洗濯するか、夜回すか——天気を気にしないというのは、こんなに気持ちが楽なのかと正直驚いています
後悔したこと——除湿機の排水ホースが一度も使えていない
「連続排水」のために排水口を設けたが、径が合わない
設計段階で、除湿機の「連続排水」を想定していました。タンクに水が溜まるたびに捨てに行く手間をなくすために、脱衣室の床に排水口(洗濯機用)を設けて、除湿機のホースを直接つなごうとしていたんです
ところが、実際に日本で市販されている除湿機のホース径を確認したら、設置した排水口の径と合わなかったんです。変換金物を探したのですが、ぴったり合うものが見つからず、結局タンクに溜まった水を手動で捨てるしか方法がない状態が続いています
2年半、一度も排水口を使えていません。ここは大きな設計の後悔です
設計段階で確認しておけば良かったこと
当時の夫の言葉を借りると、「設備を先に決めて、それに合わせて配管の仕様を決めるべきだった」とのこと。家の配管や排水口の径は、使う機器の仕様に合わせて設計するのが正しい順序で、それを逆にしてしまったんですよね
同じように室内干し・乾燥室を計画している方には、先に使う除湿機の機種を決めてから、排水口の仕様を設計士さんに伝えることを強くおすすめしたいです
乾燥室を検討するなら、先に確認したいこと
乾太くんじゃなくて除湿機にした理由
最近は「乾太くん(リンナイのガス乾燥機)」を採用するご家庭も増えていますよね。仕上がりがふわふわで乾燥力が高いと人気で、私たちも設計段階で検討しました
採用しなかった理由は、設置のハードルにあります。乾太くんはガス管の配管工事が必要で、専用の設置スペースも確保しなければなりません。本体価格に加えて工事費がかかるのと、使うたびにガス代もかかります
除湿機乾燥室との比較でいうと、除湿機は本体を買うだけで済む分、初期コストが低い。電気代はかかりますが、ガス代よりも安いのではないかと思います。そして入浴時以外使わない脱衣室を兼ねているので、別途スペースを確保しなくていいのが我が家には合っていました
乾太くんは選択肢として本当に良いと思っています。ただ「場所もコストも、もう少し抑えたい」という場合には、除湿機+乾燥室という方法も十分ありだと思います
衣類乾燥特化型の除湿機を選ぶ理由
家庭用の除湿機には、大きく「部屋用(カビ・湿気対策)」と「衣類乾燥特化型」の2種類があります。乾燥室に使うなら、衣類乾燥特化型を選ぶことをおすすめします
衣類乾燥特化型は、洗濯物に向けて集中的に風を当てる機能があるモデルが多く、乾燥時間が短くなります。コンパクトなモデルでも十分な除湿量があるものが増えているので、選択肢は幅広くなっています
まとめ
洗濯のストレスを根本から減らしたいなら、「乾燥室として使える脱衣室」の設計は本当におすすめです。我が家では2年半経っても、これを作って良かったと思っています
ただし、排水口の仕様は「先に除湿機の機種を決めてから」設計に入れること。設備と配管の順番を間違えると、使えない排水口ができあがります(これは私の実体験です)
天気予報を見ながら洗濯するのが当たり前だった暮らしから、天気に関係なく洗濯できる暮らしへ。検討している方の参考になれば嬉しいです
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