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注文住宅を建てるとき、「ここだけは自分で選びたい」と思うものが必ずあると思います。私が施主支給品を選んだのは、コストを下げるためではなく、ハウスメーカーの標準品では絶対に手に入らないデザインがあったからでした
私たちの家に施主支給したのは、照明2種・キッチン水栓・洗面台・タオル掛け・表札・トイレットペーパーホルダーの計7品。入居から2年半が経った今、選んで良かったものも、失敗したと思う部分も、正直にお伝えします
施主支給を選んだ理由 — コスト削減ではなく「ここだけは譲れない」
ハウスメーカーの標準品と、私のこだわりがずれていた
施主支給とは、建築主が自分で購入した設備や器具を、ハウスメーカーに取り付けてもらうことを言います
私の場合、照明については特に強いこだわりがありました。ダイニングの天井が高く、そこに合うデザインの照明をハウスメーカーのカタログの中から見つけることができなかったんです。キッチンの水栓も、浄水機能付きで美しいデザインのものがなかなかなく、自分で探しました
コストを目的にしていなかったので、施主支給品の中には標準品より高いものもあります。それでも選んだのは、毎日目に入るものだから。デザインを諦めたくなかったんです
施主支給できるものとできないもの、契約前に確認すべき
ハウスメーカーによって、施主支給に対応できる範囲はまったく違います。私は後から知ったのですが、施主支給品の取り付け費用の扱いや、対応できる設備の種類は、契約前に確認しておくことが本当に大切です
建築士の夫に言わせると「設計の段階で一緒に決めないと、後から差し込むのは難しいものもある」とのこと。今から家を建てる方には、ぜひ早い段階でハウスメーカーに聞いてみてほしいと思います
実際に施主支給した7つのもの
照明2種 — 空間の主役と、玄関の小さなアクセント
ダイニング:Serge Mouille「APPLIQUE MURALE 2 BRAS PIVOTANTS」
ダイニングに選んだのは、フランスのデザイナー Serge Mouille の壁付けブラケット照明です。172,000円(購入時・税別)と決して安くはありませんでしたが、2アームが伸びるシルエットがダイニングテーブルを美しく照らしてくれます
天井が高い空間で、ペンダントライトだと圧迫感が出てしまうため、壁付けブラケット型を選びました。ただし、この照明には壁の下地補強が必要です。また取り付け高さは、住む人の身長・食卓の高さ・テーブルサイズをすべて計算した上で設計者と一緒に決める必要があります

この照明に合わせて、他の照明はあえて存在感を消したデザインに変更しました。主役を1つ決めると、空間がまとまります
玄関:千ブラケットライト
玄関には「千」のブラケットライトを選びました。35,000円ほどで、明るさを求めるタイプの照明ではなく、空間のアクセントとして置いたものです
形が美しく、クリスマスの時期にはリースを掛けて飾っています。こういう遊び方ができるのも、自分で選んだ照明ならではだと思います

キッチン水栓 — 美しいデザインと浄水機能の両立
キッチンの水栓は GROHE(グローエ)の浄水器付き切替混合水栓(品番:KB-PT002-15W-G201)を、Toolboxで購入しました。購入時73,000円(税別)、現在は83,000円(2026.5月 現在)に値上がりしています
「美しくて、浄水機能もある水栓」を探してたどり着いた一品です。クリンスイの浄水カートリッジが使えるのも決め手でした。キッチンに立つたびに、このフォルムを見て満足しています

洗面台 — サイズと空間の自由度で選んだ
洗面台は、ミラタップ(旧サンワカンパニー)の「フィオレット洗面カウンターW1500」です。253,620円(税別)+運賃と高額な買い物でしたが、1階の廊下に面した場所に置くため、空間に合うデザインとサイズを自分で選びたかったんです
ショールームに実際に足を運んで実物を確認してから決めました。1,500mmの長いカウンターは、洗面ボウルの横にもスペースがあり、Momoの散歩から帰ったあとにその場で手足を洗えるよう、一時的な待機スペースとしても使っています


洗面台の横のスペースでMomoが待っている姿、毎日見るたびに「選んで良かった」と思います
細部の仕上げ3品 — タオル掛け・表札・トイレットペーパーホルダー
「大きな設備だけ施主支給すれば良い」と思っていたのですが、実は細部の金物類も自分で選ぶと、空間の統一感がぐっと上がります
タオル掛け(AXCIS ren タオルハンガーM)
楽天で2,860円で購入しました。使いやすさとデザインで選び、毎日使っても違和感なく、我が家のインテリアにしっくり馴染んでいます
表札
複数のサイトで書体を比較して、表札ギャラリーさんのものに決めました。外から帰るたびに目に入るものなので、こだわって良かったと思っています
トイレットペーパーホルダー(Olds 日本製 アイアン×オーク 2連)
2連タイプで、日本製のアイアン×オーク材。9,900円ですが、品質の良さと使いやすさで満足しています
施主支給で後悔したこと、正直に話します
洗面台の排水栓問題 — 使えているけれど、事前確認すべきだった
実は、洗面台でひとつトラブルがありました
ミラタップの洗面台はカウンター式で、排水栓の開閉を洗面器下の排水トラップ側のレバーで行うタイプでした(このこと自体、最初は知りませんでした)。実際に使い始めると、排水栓と排水トラップの相性が悪く、普通に使うと水圧で排水栓が常に閉じてしまう状態に
現在は、排水トラップの開閉レバーをワイヤーで引っ掛けて常に開いた状態にして使っています。排水栓を閉める機会はほとんどないので、実生活での支障はありません。ただ、事前に相性を確認しておくべきだったと思っています
施主支給でこだわりの洗面台を選ぶ方には、排水栓と排水トラップの相性をショールームや購入先に事前に確認することをおすすめします
照明の取り付けは、設計者との事前調整が必須だった
ダイニングの Serge Mouille は、取り付けに壁の下地補強が必要でした。これを後から決めようとすると、対応が難しくなります
照明の取り付け高さも、「なんとなく」で決めると後悔します。食卓の高さ・テーブルのサイズ・住む人の身長をすべて加味した上で、設計者と一緒に数字を出して決めることが大切です。私は夫(建築士)がいたのでスムーズでしたが、そうでない方は特に注意してほしいと思います
施主支給を検討するなら、これだけ確認してほしいこと
ハウスメーカーへの事前確認ポイント
施主支給を考えているなら、契約前にハウスメーカーへ以下を確認することをおすすめします
- どの設備・器具が施主支給に対応しているか
- 取り付け費用の扱い(施主支給品の取り付け工賃は別途かかる場合があります)
- 施工不良が起きた場合の保証の範囲
特に最後の保証の部分は見落としがちです。施主支給品については、ハウスメーカーが保証対象外になるケースもあるので、契約書の内容をしっかり確認しておいてください
施主支給に向くもの・向かないもの
2年半使ってみての私の判断軸をお伝えします
施主支給に向くもの
- 毎日目に入る場所のもの(照明・水栓・洗面台)
- こだわりのデザインがある設備
- ショールームで実物確認できるもの
- 後から交換が比較的しやすいもの(タオル掛け・表札など)
慎重に検討すべきもの
- 取り付けに特殊工事が必要なもの
- 他の設備との相性確認が難しいもの(排水系は特に)
- ハウスメーカーの保証範囲に含まれなくなるもの
施主支給は、自分らしい家をつくる上でとても良い選択肢だと思います。ただ、準備と確認を怠ると私のようにトラブルが起きることも。「やりたいなら、早めに動く」がいちばんのアドバイスです
まとめ
施主支給品を選んで2年半。デザインへのこだわりを形にできたことは、毎日の暮らしの満足度に直結していると感じています。トラブルもありましたが、それも含めて「自分で選んだ」という納得感があります
これから家を建てる方へ。施主支給は「コストを下げる手段」ではなく、「暮らしの質を上げる手段」として検討してみてほしいと思います。早めにハウスメーカーに相談して、理想の空間をつくってください



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