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川が近い土地に家を建てるとき、水害のことって考えますか。私たちは2023年に注文住宅を建てましたが、土地選びの段階から「水害リスク」は真剣に向き合っていました。そして、その答えの一つが「2階リビング」という選択につながっています
2階リビングを選んだ本当の理由は、眺めだけじゃない
近くに川がある土地に、家を建てるということ
注文住宅の土地を探していたとき、気に入った候補地の近くに川がありました。川が近い土地は水辺の雰囲気があって好きな方も多いと思いますが、同時に水害のリスクが気になるのも正直なところですよね
ハザードマップを確認すると、ゼロではないリスクがありました。最近50年ほどは水害が発生していない地域でしたが、「これから先もゼロとは言えない」という前提で家全体の設計を考えることにしました
夫(1級建築士)と話し合う中で出てきた答えが、「1階に水が入ることを想定した設計にする」ということでした
水害を前提に設計する、という発想
「水害対策として基礎を高くする」という方法を思い浮かべる方も多いと思います。数十センチ基礎を上げれば多少の浸水は免れる、という考え方ですよね
ただ夫の判断では、近くの川が氾濫する場合、水位はメートル単位の変動になり得るため、数十センチ基礎を上げることにあまり意味はない、とのことでした。むしろ基礎を上げると玄関への階段が数段増えて日常の使い勝手が落ちる。そのコストと不便さを払う合理性がない、という結論になりました
代わりに設計で採用したのは、以下の考え方です
- エアコンの室外機を高めの位置に設置する:室外機が浸水しなければ、夏も冬も電力を確保できる
- ロフトを「万が一の避難場所」として設計する:2階洋室の上に10.77平米のロフトを配置し、川が大きく氾濫した際でも高い位置に移動できるよう設計
- 2階をメインの生活空間にする:リビング・ダイニング・キッチン・主寝室をすべて2階に集約
これが、2階リビングを選んだ「水害」側の理由です
建築士の夫が考えた、もう一つのリスク管理
火災保険の水害補償と「床高」を連動させた
これは設計段階で夫から聞いて「そこまで考えるのか」と思った話なんですが、火災保険の水害補償には「地盤から何センチ以上の浸水で補償が発生するか」という条件があります
夫は加入する保険の補償ラインを事前に確認し、「その高さ以上の位置に1階の床が来るように設定した」と言っていました。万が一浸水しても、床が補償ラインを上回っていれば保険が動く設計にしておく、ということです
プロの設計思想って、こういうところにあるんだなと正直驚きました。家づくりを考えているなら、「水害補償の条件と床高のセット」は設計士さんに確認してみる価値があると思います
普段は物置、でも「そこに逃げられる」という安心感
ロフト(10.77平米)は今のところ、季節家電やクリスマスツリー(2メートル超!)の収納場所として活躍しています。「大きな物をしまえる場所」として本当に重宝していて、これがなければ家の中が物で溢れていたと思います
でも設計の根底には、「いざとなったら家族全員がそこに移動できる高さにある」という発想がありました。水害時のような非常時に、逃げ場所が家の中にある——それだけで、少し気持ちが楽になるものだと思います
2階リビングにして、実際どうだったか
光の入り方は、期待以上だった
水害の話が続きましたが、2階リビングを選んだもう一つの大きな理由は「光と眺め」です
我が家は決して日当たり抜群の土地ではないのですが、1階をメインにしていた場合のシミュレーションと比べると、2階リビングの光の入り方は全く違いました。4面に大きな窓を設け、船底天井(2階の天井を張らずに屋根の形がそのまま空間になる)にしたことで、開放感と採光の両方が得られています
天井が高いので圧迫感がなく、広々した感覚。2年半住んでみても、「やはりこれ以外のデザインはなかった」と夫と二人で言い合っています
夏は暑いけど、太陽光発電でエアコン代はほぼゼロ
正直に言うと、2階リビングで大きな窓が4面あると夏は暑くなります。これはデメリットとして書いておきたいです
ただ、我が家は太陽光発電を採用していることもあり、エアコンをほぼ気にせず使えていて電気代はほぼかかっていません。「2階リビング×太陽光」の組み合わせは、暑さのデメリットをある程度カバーできると実感しています
2階リビングを検討しているなら、知っておきたいこと
水害リスクのある土地にこそ向いている
2階リビングの設計は、水害リスクがある地域の土地との相性がいいと思います。メインの生活空間を2階に上げることで、仮に1階が浸水しても暮らし続けられる可能性が高まります
土地を探している段階から「水害ハザードマップ」を確認し、その結果を設計に反映する——これを意識するだけで、家の安全性は大きく変わります
注文住宅の設計を考えているなら、複数のハウスメーカーや設計士の考え方を比較してみることをおすすめしています。各社の水害対策への姿勢にも差があるので、資料請求から話を聞いてみるのが一番の近道だと感じています
まとめ
2階リビングにした理由は、「眺めが良い」「おしゃれ」だけではなく、水害リスクへの備えが根底にありました。ロフトの避難設計、室外機の設置高さ、火災保険の補償ラインと床高の連動——設計の細部に、建築士の夫のこだわりが詰まっています
我が家のように「川が近い」「ハザードマップで一定のリスクがある」という条件の土地でも、設計で備えることはできます。水害対策と居住の快適さを両立したいと思っている方に、何か参考になれば嬉しいです

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