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「パントリーって本当に必要ですか?」
家を建てるとき、いろんな人にそう聞かれました。設計の段階で夫に何度も相談して、迷いながらも採用を決めたパントリー。住んで2年半が経った今、正直に振り返ってみます。
我が家のパントリーはこんな場所
まず、我が家のパントリーの基本情報をお伝えします。
2階にあるキッチンの横に位置する小さな独立スペースで、入り口は引き戸です。2階がほぼドアのないワンルーム構成なのに対して、パントリーだけは引き戸で仕切ることができます。
実寸はこうなっています:
- パントリーの広さ:W1,700mm × D2,500mm
- 奥棚:W740mm × D440mm × H2,500mm(最下段 H380mm)
- 手前棚:W1,100mm × D300mm(可動棚、間隔H230mmまたは180mm)
数字だけ見るとコンパクトに思えるかもしれませんが、高さが2,500mmあるので、収納量はかなりあります。給気口も設けているので空気のこもりはなく、冷蔵庫の横には将来スリムな冷凍庫を追加できる余裕もあります。

採用して正解だったこと
キッチンがスッキリ保てる
パントリーを作った一番の目的は、キッチンの見た目をスッキリさせることでした。食材のストック、ふだんあまり使わない調理器具、電化製品、大きな鍋など、キッチンに置くと雑然として見えるものをすべてパントリーに収納できます。
来客があるときも、キッチンカウンターの上には何も置いていない状態を保てるので、この設計は正解でした。家事動線が短いことも思った以上に便利で、ストックを補充するためにキッチンとパントリーを行き来するのが自然な流れになっています。

「見せたくないもの」をパントリーに集約できた
住んでみて気づいた、もうひとつの大きなメリットがあります。インターホンの親機、給湯器のリモコン、玄関ドアのリモート操作パネル、防犯カメラの映像を映すディスプレイ——これらはメーカーごとにサイズも形も異なり、正直、見た目が美しいものではありません。
これらをすべてパントリーの壁にまとめて設置しています。来客の目に触れる場所には一切見えませんし、パントリーを覗けばすぐに操作できます。設計段階では「こんなに便利になるとは」と完全には想像していなかったので、住んでからじわじわと正解だと感じている部分のひとつです。
可動棚が思った以上に使いやすい
手前の棚は可動式になっていて、収納するものに応じて棚板の位置を変えられます。最初は「そんなに動かすかな?」と半信半疑でしたが、実際に住んでみると季節や生活の変化に合わせて棚の位置を調整することが何度かありました。固定棚だったら不便を感じていたかもしれないと思うと、可動式にして良かったです。
コンセントを目的別に複数設けた
パントリーのコンセント計画には、夫が特にこだわりました。奥の棚だけで3か所、防犯カメラ用、掃除機の充電用と、それぞれ用途を決めて配置しています。冷蔵庫のコンセントも別途確保しています。
さらに、停電・災害時に太陽光発電の電力を独立して使えるコンセントを冷蔵庫の横に設置しています。普段は他のコンセントと見た目がまったく同じなので、緊急時に「どれだっけ?」となる可能性があります。色を変えるか、ラベルを貼るなどしておけば良かったと思っています。

「コンセントは用途別に計画しておくと、後からタコ足配線にならなくて済む。特に防災用コンセントは後から分かるようにしておけばよかったな」
引き戸が大正解だった
パントリーの入り口は引き戸にしました。開き戸だとキッチン作業中に邪魔になる可能性がありましたが、引き戸なら開けたままにしていても動線を妨げません。開けっぱなしだとドアの存在に気づかないほど自然なので、見た目もスッキリしています。
ブレーカーとメンテナンス用の天井
パントリーにはブレーカーも設置しています。家の電気系統の中心をここに集約することで、何かあったときも迷わず対応できます。
また、天井は取り外せる設計になっていて、天井内部のエアコンのメンテナンスや将来の交換作業がパントリーから行えます。こういった「見えないけれど大事な設備」を1か所にまとめられたのは、建築士の夫ならではの設計の工夫だと思っています。
後悔していること・改善したいこと
災害用コンセントを見分けられるようにしておけば良かった
先ほど触れた停電時対応の太陽光発電用コンセント、外見が通常のコンセントとまったく同じです。設置した当初は「場所を覚えているから大丈夫」と思っていましたが、実際の緊急時に冷静に判断できるか少し不安があります。
色違いのコンセントプレートや、小さなラベルを貼るだけで解決できたはずです。このコンセントの存在を家族全員が把握しておくことも大切なのではないでしょうか。後付けのラベリングで対応しようと思っています。
パントリーを採用するか迷っている方へ
パントリーを作るかどうかで迷う方は多いと思います。
「必要か不要か」よりも、「どこに何を収納したいか」を具体的にリストアップしてから判断することをおすすめします。我が家の場合、キッチン家電のストック・食材の保管・掃除用品の収納を一か所にまとめたかったので、パントリーは明確に必要でした。
また、パントリーの位置はキッチンとの動線が命です。遠すぎると使わなくなりますし、入り口の形状(引き戸か開き戸か)も毎日の使い勝手に直結します。
小さくても良いので、設計段階で棚の実寸を確認してシミュレーションしてみると、後悔が少ないのではないでしょうか。



「W1,700×D2,500でもブレーカー・コンセント・天井メンテナンスまで全部収められた。パントリーは設備の集約場所として計画するのがポイントだと思う」
まとめ
パントリーを作って2年半、総合的にはとても満足しています。キッチンが整然と保てること、食材のストック管理がしやすいこと、そして「見せたくないもの」を一か所にまとめて隠せたことは、毎日の暮らしのストレスを静かに減らしてくれています。
後悔らしい後悔は、災害用コンセントを見分けられるようにしておけば良かったという点くらいです。コンセントのラベリングや色分けは、設計段階でも完成後でも対応できることなので、ぜひ参考にしてみてください。
パントリーを検討中の方は、ハウスメーカー各社のプランを比較するときにパントリーの棚仕様まで確認してみてください。設計の自由度がどこまであるかは、メーカーによってかなり違います。

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